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車のダッシュボードやスイッチ周りなどが、何故かベタベタしているとお困りの方もいるのではないでしょうか。夏にかけてこのような症状を訴える方は増える傾向にあります。
そこで今回は、車のダッシュボードなどがベタベタする原因や、簡単な落とし方をご紹介します。
ベタベタを予防する方法もご説明するので、この記事を読めばダッシュボードのベタベタに悩まされることがなくなるでしょう。
車のダッシュボードがベタベタする原因
ダッシュボードがベタベタする原因は、複数考えられます。
この項目では、原因として多い「樹脂や被膜の劣化」「日光による劣化」「化粧品や皮脂の付着」という3つの理由に大別してご説明します。
原因1.樹脂や被膜の劣化
車の内装パーツは、さまざまな形をしています。この複雑な形を作るために使われる主な素材が樹脂です。
樹脂でパーツを作るときは、そのままでは硬くて使えません。そのため、柔らかくして加工しやすくするために可塑剤(かそざい)という物質を加えます。
また、樹脂を用いて作られたダッシュボードを含む車のパーツは、塗料を塗って高級感やスポーティーさ、かわいさなど車のイメージに合うよう着色をします。
添加した可塑剤や塗料が溶けてしまうと、ベタつきを引き起こす原因となります。樹脂や被膜が劣化することによって、ダッシュボードがベタベタするということです。
原因2.日光による劣化
青空駐車をしている車など、日光にさらしている時間が長いほどダッシュボードのベタベタは起こりやすくなります。
日光があたると温度が上昇し、劣化が進むだけでなく、紫外線の影響も否定できません。
紫外線は強力であるため、ダッシュボードのベタベタ以外にも、亀裂や色はげなどが起こる可能性があります。
日光の影響を最小限にするには、サンシェードやダッシュボードマットを活用するとよいでしょう。
原因3.化粧品や皮脂の付着
思わぬ落とし穴といえるのが、化粧品や皮脂の付着です。
化粧品の化学物質や皮脂の油がダッシュボードに付着し、拭き取らずに放置してしまうとベタベタの原因となってしまいます。
しかし車に乗っている以上、ダッシュボードやインパネに触らないでいるということは不可能です。化粧品や皮脂の付着についてはあまり神経質にならず、洗車のときなどに車内を拭くとよいでしょう。
どんな車だとダッシュボードがベタベタしやすいの?
車によって、ダッシュボードのベタベタが起きやすい車とそうでないものがあります。
日本車と外車を比べると、外車のほうがベタベタの症状は出やすいといえるでしょう。さらに外車の中でも、インパネに樹脂を多く使用しているイタリア車などはベタベタしやすい傾向にあるようです。
しかし日本車でも、経年劣化によってダッシュボードがベタベタしてきた、スイッチ周りの汚れを取ろうしても取りにくくなってきたなどの症例はあるため、一概に外車だけがだめだというわけではありません。
どのメーカーの車でもダッシュボードのベタベタは起こる可能性がありますが、樹脂パーツを多く使用しているかどうかが、ベタベタしやすい車なのかどうかの判断基準のひとつとなります。
ダッシュボードのベタベタの簡単な落とし方
ダッシュボードのベタベタは、適切な方法で行えば簡単に落とすことができます。わざわざディーラーや整備工場にお金を払って依頼しなくても、自分でできるメンテナンスです。
この項目では、ダッシュボードのベタベタの簡単な落とし方をご紹介します。使用するものは、すべて薬局やホームセンターなどで手に入れることができます。
エタノールで拭く
まずダッシュボードのベタベタを落とすときに使用したいのが、エタノールです。
用意するエタノールは、消毒用エタノールではなく「無水エタノール」を選びましょう。無水エタノールは水分をあまり含んでいないため蒸発しやすく、洗浄力に優れている特性があります。
エタノールを使用してダッシュボードのベタベタを落とす工程は、以下の通りです。
- 乾いた布にエタノールを含ませる
- ベタベタが気になるところをエタノールを含ませた布で拭く(ゴシゴシこすらない)
- エタノールを含ませていない乾いた布で拭き取る
ポイントは、エタノールを直接かけない点です。直接容器から垂らしたり、スプレーなどを使用して吹き付けたりすると、エタノールをかけたくない箇所まで付着してしまうかもしれません。
なお、作業時はエタノールが直接肌に触れないようにするほうが安心です。体に害があるわけではありませんが、肌の弱い方はエタノールの洗浄力の強さに負けてしまう恐れがあるためです。
作業後は樹脂パーツを保護するコーティング剤を塗布すると、さらに仕上がりがきれいになり、エタノールによるパーツへのダメージも軽減できます。
重曹を使う
無水エタノールは家に常備していなくても、重曹は掃除で使うために家にあるという方もいるでしょう。
わざわざ最初から買い物をして物を用意する必要はないため、重曹が家にある方はまず重曹を使ってベタベタを落としてみることをおすすめします。
重曹でダッシュボードのベタベタを落とす方法は、以下の通りです。
- 重曹をお湯や水で溶かして水溶液を作る
- 乾いた布に重曹で作った水溶液を含ませる
- ベタベタする箇所を拭く
- 水溶液を含ませていない乾いた布で拭き取る
ポイントは、一度拭き取っただけでベタベタが落ちなくても、あきらめないことです。これはどの方法でも共通するポイントですが、何度か丁寧に作業を繰り返すことで、徐々にベタベタは落ちてくるでしょう。
ベビーパウダーをかける
ご家庭によっては、ベビーパウダーが家にあるという方もいるでしょう。そのような場合は、ぜひ活用してみてください。
ダッシュボードのベタベタをベビーパウダーを使って落とす方法は、以下の通りです。
- ベビーパウダーをダッシュボードなどベタベタが気になるところにふりかける
- 艶出しや保護用クリーナーを付けた布で拭き取る
注意したい点は、ベビーパウダーは粉状であるため車内に舞いやすいことです。吸い込んでも問題はありませんが、シートなどベビーパウダーがかかってほしくない場所があるときは、養生しておくとよいでしょう。
ダッシュボードのベタベタを落とすときにやってはいけないこと
ダッシュボードのベタベタの落とし方はお分かりいただけたと思いますが、どの方法を試すときでも「無理やり、ゴシゴシこする」ことは控えましょう。
ゴシゴシこすると樹脂パーツを痛めてしまいかねません。経年劣化で起こりやすいベタベタですが、傷んだ素材だとさらにベタつきやすく、一度はきれいになってもすぐに再発する可能性があります。
どうしても自分でベタベタを落とすことができなかった場合は、ディーラーや整備工場に相談してみるとよいでしょう。費用はかかりますが、気になるベタベタを除去してもらうことが可能です。
また、オートバックスやジェームスなどのカー用品店のスタッフに相談してみると、ダッシュボードのベタベタに効果的な商品を教えてもらえるかもしれません。
ダッシュボードのベタベタを予防する方法
ダッシュボードがベタベタしていると、ふとした拍子に肌が触れたときに気持ちが悪かったり、ティッシュなどを乗せたときにこべりついてしまったりと、何もよいことはありません。
そこでこの項目では、ダッシュボードがベタベタするのを防ぐ方法をご紹介します。予防をきちんとしておくことで、嫌なベタつきを回避できるでしょう。
サンシェードを使用する
サンシェードとは、駐車時など車を離れる際にガラスに取り付けるものです。安いものであれば1,000円以下で購入できます。
サンシェードを使用した車とそうでない車を比べると、駐車してから数時間後の車内温度が20℃以上も違ったという結果も出ています。
車内の温度が高くなるとダッシュボードなど樹脂パーツの劣化スピードは早まるため、できるだけ温度を上昇させないようにしましょう。
また、サンシェードは温度上昇を抑えるだけでなく、ベタベタの原因のひとつである紫外線予防にも役立ちます。
サンシェードの効果について、さらに詳しく解説している記事はこちらです。
ダッシュボードマットを置く
ダッシュボードマットとは、その名の通りダッシュボードの上に敷くマットです。
ダッシュボードマットを敷くことで、太陽光や紫外線からダッシュボードを保護することができます。
サンシェードは駐車時など車を動かさないときにしか使用できませんが、ダッシュボードマットであれば走行中でも置いておけるため、ずっと熱や紫外線から守ることができる点が魅力です。
しかし、車内温度を上昇させないという点に関してはサンシェードのほうが効果は高いため、サンシェードとダッシュボードマット両方を使用すると、いいとこ取りができておすすめです。
車内の換気を定期的にする
日常的に車を使用する方は問題ありませんが、たまにしか車を動かさないという方は、車の中の空気を定期的に入れ替えましょう。
ダッシュボードのベタベタの原因となる可塑剤の溶け出しは、空気がこもった環境でも助長されます。
エンジンを始動する必要はないため、ドアの開け閉めを数回行ったり、少し風のある日にすべての窓を全開にして換気をすることで新鮮な空気を車内に取り込むことが可能です。
まとめ
ダッシュボードのベタベタの主な原因は、樹脂パーツの経年劣化です。そのため、ベタベタを防ぐには樹脂パーツの劣化を遅らせることが効果的といえます。サンシェードやダッシュボードマットを上手に活用し、劣化スピードを遅らせましょう。
もし既にダッシュボードのベタベタで悩んでいるという場合は、エタノールや重曹で作った水溶液で拭き取ってみてください。何度か繰り返すことで、ベタベタしない状態になるでしょう。
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