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車を駐車場に停めていたら、知らない間にボンネットやルーフに猫の爪による傷が付いていたという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
猫の爪は非常に頑丈なため、車の塗装を剝がすほどの傷を付けることは難しくありません。
車の傷は車両保険を使って修理するのが一般的で、交通事故ではない猫の爪の傷にも使用できます。
しかし、車両保険は安易に使うと損をすることがあるため、注意が必要です。
そこで今回は、車に付けられた猫の爪による傷を修理するときに、車両保険を使う注意点をご説明します。
また、猫の爪による傷を防止する方法もご紹介するので、併せてぜひご確認ください。
そもそもなぜ猫は車に傷を付けるの?
猫の気持ちは分かりませんが、猫も好きで車に傷を付けているわけではないでしょう。
しかし、わざとではないからといって、大切な車に傷を付けられたらよい気分ではないですよね。
この項目では、なぜ猫が車に傷を付けるのかということから紐解き、対策を講じましょう。
マーキングの一種
猫は縄張り意識が高い動物であるため、マーキングをしっかり行います。
もし猫が車を停めている駐車場を自分のテリトリーだと認識したら、マーキングをするために敷地内に入ってきます。
そして、駐車場に停めている車の周辺にも近寄ってきて、最悪の場合、車で爪とぎをされるでしょう。
ストレス発散
猫が爪をとぐ理由のひとつに、ストレス発散があります。爪をとぎ、精神を安定させているのです。
猫も人間と同じように、「気分がよい」「こわい」「嫌だ」「楽しい」などといったさまざまな気持ちがあります。
嫌な気分のときは爪をとぎ、気分転換をしていると考えるとあたたかい目で見守ってあげたくなりますが、やはり愛車に傷を付けられるのはこちら側がよい気分にはならないですよね。
運動能力が高いゆえに傷を付けてしまう
猫は非常に運動能力が高い動物で、高いところでも一飛びで登ってしまいます。
そのため、地面から高さのあるボンネットに登ることは猫にとって容易いことです。
しかし簡単に登れはしますが、ボンネットなど車のボディはツルツルとしているため、猫が滑ってしまい、このときに爪を立てて車に傷を付けます。
車好きの方はボディをワックスで磨いたり、コーティングをかけたりしている方も多く、車を大切に扱っている人ほど猫の爪による被害に遭いやすいといえます。
車に付けられた猫の爪による傷を、車両保険を使って修理するときの注意点
猫の爪による傷を修理するときに使える保険は、自賠責保険ではなく任意保険です。
そのため、任意保険に加入していなければ保険で傷の修理をすることはできません。
また、保険は車の修理を安くできたり、タダでできたりするというメリットがありますが、使い方を間違えると逆に損をすることがあります。
そこでこの項目では、車両保険を使って猫の爪による傷を修理するときに注意したいポイントをご説明します。
「等級据え置き事故」が廃止されている
この記事を読んでいる方の中には、「等級据え置き事故」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。
そして、猫の爪による傷は「等級据え置き事故」に該当するため、保険を使っても等級が下がることはないとお考えの方もいるかもしれません。
しかし、実はこの「等級据え置き事故」という制度は2013年に廃止されています。
これまでは、ドライバーに落ち度のない事故については等級を下げずに車の修理ができましたが、2021年現在は1等級ダウンしてしまうため、注意が必要です。
詳しくご説明すると、車両保険のみ、もしくは車両保険および無保険車傷害保険のみの事故で、原因が以下のときに1等級ダウンします。
- 火災(爆発を含む)
- 台風や竜巻、洪水、高潮などの自然災害
- 盗難
- 落書きなどのいたずら
- 窓ガラスの破損
- 飛来物や落下物による損傷
- 暴力行為や破壊行為に巻き込まれた場合
ドライバーに過失のない事故が該当します。
傷の状態によっては保険を使わないほうが得
前項で、猫の爪による傷の修理に保険を使うと、1等級ダウンすることをご説明しました。
等級がひとつ下がると翌年度の保険料が高くなるため、保険料がいくらになるのかを先に計算してから車両保険を使うか判断したほうがよいでしょう。
小さい傷や、傷が付いていても浅い場合などは、保険を使わずに実費で修理したほうが安く済むことがあります。
1等級ダウンでの保険料はどれくらい高くなるの?
この項目では、1等級ダウンした場合の保険料がどれくらい高くなるのかを計算するために、等級別の割引率をご紹介します。
なお、猫の爪による傷に保険を使った場合は事故有係数が適用されるので、「事故あり」のほうを確認しましょう。
その後1年間無事故であれば、事故なしに戻ります。
20等級~4等級の方はこちら
事故なしと事故ありでは、最大22%も割引率が変わります。
詳しくは、以下の通りです。
等級 | 事故なし | 事故あり |
---|---|---|
20等級 | 63% | 44% |
19等級 | 55% | 42% |
18等級 | 54% | 40% |
17等級 | 53% | 38% |
16等級 | 52% | 36% |
15等級 | 51% | 33% |
14等級 | 50% | 31% |
13等級 | 49% | 29% |
12等級 | 48% | 27% |
11等級 | 47% | 25% |
10等級 | 45% | 23% |
9等級 | 43% | 22% |
8等級 | 40% | 21% |
7等級 | 30% | 20% |
6等級 | 19% | 19% |
5等級 | 13% | 13% |
4等級 | 2% | 2% |
6等級~4等級は、事故あり・なし関係なく割引率は同じです。
3等級~1等級の方はこちら
3等級~1等級に関しては割引がなく、保険料は割増となります。
3等級~1等級の割増率は、以下の通りです。
等級 | 事故なし | 事故あり |
---|---|---|
3等級 | +12% | +12% |
2等級 | +28% | +28% |
1等級 | +64% | +64% |
3等級~1等級の割増率は、事故の有無にかかわらず同率です。
1等級ともなると64%もの割増となり、保険料はかなり高額になるでしょう。
等級が下がるのはイヤ!猫の爪による傷対策
等級を下げないためには、そもそも猫に車を傷付けられなければよいのです。
そこでこの項目では、猫の爪傷に効果的な対策方法をご紹介します。
お金をかけずに手軽に対策する方法から、しっかり万全に対策する方法までご紹介するので、ぜひ自分に合う方法を見つけて実践してみてください。
あまりお金をかけずに対策する方法
お金をかけずに対策する方法としておすすめなのが、お酢を2倍~10倍ほどに薄めた液を撒く方法です。
冷蔵庫に入っている調味料を猫よけとして使えるので、対策のために何かを購入する必要がありません。
また、猫は柑橘系の香りを嫌う傾向にあるため、みかんやオレンジの皮を撒くのもよいでしょう。
しかしこれらの方法は、手間がかかる点がデメリットです。
雨が降ったらもう一度イチから対策をする必要があり、面倒といえます。
これらの工程を面倒と思わず、時間に余裕がある方に向いている方法です。
しっかり確実に対策する方法
しっかり確実に対策する方法は、猫専用の猫よけグッズを使うことです。
今回は、猫被害に悩まされた私くるまクマが実際に使ってみて、良かった商品をご紹介します。
この【猫よけグッズの番人くん】は、ISO(国際標準化機構)認定工場で生産され、検査時には人の目による目視検査がされており、安全性を確立しています。
猫の被害には困っていても、猫を傷付けたいと思っている方はいないでしょう。
猫よけグッズの中には、猫の肉球を傷付けたり、眼球や鼻を刺激したりする商品もあります。
その点「番人くん」は、超音波で猫よけをするため、猫を傷付けることがなく安心です。
効果がなければ返金保証を受けられるのもこの商品の魅力のひとつです。
猫よけグッズは種類が多いからこそ、効果を感じられないものを購入してしまうことも少なくありません。
効果のない商品にかけるお金は、言ってしまえばただのムダ金です。
猫よけグッズを購入するときは、しっかり返金保証の付いた商品を選びましょう。
「番人くん」の詳しい概要はこちらから確認できます。
まとめ
車に付いた猫の爪による傷は、車両保険を使って修理することができます。
しかし、1等級ダウンするため、保険を使うかどうかはよく吟味しなければなりません。
安易な考えで保険を使うと、翌年の保険料が車の修理費用を上回る可能性があります。
また、猫の爪による傷を付けられないようにする対策も重要です。
お金をかけないのであればお酢やみかんなどの皮を撒き、しっかり確実に対策するのであれば専用のグッズを使用しましょう。
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