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オービスと見た目が似ている装置といえば「Nシステム」です。ドライバーをたくみに翻弄する存在であり、ときに急ブレーキを招いて事故の原因を作ってしまうこともあります。
そこで今回は、Nシステムとオービスの違いについて解説していくので、事故防止のためにもぜひ最後までご覧ください。
また、Nシステムについてよくある疑問の「光る?」「捕まる?」「何のためにあるの?」という部分にも触れてご説明します。
- Nシステムが光るのかどうか
- スピード違反の証拠にNシステムが使われるのか
- Nシステムとオービスの違い
- Nシステムの設置場所を事前に確認する方法
Nシステムとは何の略?
Nシステムの正式名称は「自動車ナンバー自動読取装置」です。
「N」は英語のnumber(番号)の頭文字を取ったもので、「自動車ナンバー自動読取装置→自動車N自動読取装置→N自動読取装置→Nシステム」といった具合にどんどん略されていったのでしょう。
ちなみにNシステムが最初に設置されたのは、今から35年前(1987年)の東京都江戸川区新堀を通る国道14号線です。
Nシステムは何のために設置されているの?

Nシステムが設置されている目的は、犯罪捜査に役立てるためです。
罪を犯した犯人が逃走したときに警察官が検問をすることがありますが、全警察官を動員しても国内すべての道路を走行している車両を確認したくてもできません。
このようなときに活躍するのがNシステムで、車のナンバーや色、ボディの形状などを撮影し、警察が捜査手配した車両と照会します。警察の人手が足りないため、Nシステムを使って無人検問を行っていると考えるとわかりやすいでしょう。
また、Nシステムを用いて車検切れ車両の摘発を行っているという情報もあるため、うっかり車検を受け忘れていたということがないよう注意してくださいね。
Nシステムの設置場所
Nシステムは所かまわず設置されているわけではなく、設置されることが多い場所が以下のように決まっています。
- 高速道路
- 主要国道
- 県や市の境目
- 空港や軍事施設、発電所周辺
- 宗教に関連する施設周辺
高速道路や主要国道、県境などにNシステムを設置する理由は、犯人の逃走経路を確認するためです。
空港や軍事施設、発電所の周辺にNシステムを設置する理由は、これらの場所で何らかの犯罪が絡むと国際的なテロ行為につながるおそれがあるためだと予測できます。
Nシステムの撮影範囲
Nシステムの設置目的が犯罪捜査に役立てるためであることから、撮影範囲は広く、車両が走行する車線だけでなく路肩まで撮影しています。
カメラの直下だけを撮影しているわけではないため、路肩を走行して逃げようとしても見つかるということです。また、撮影は24時間行われているため抜け穴はありません。
Nシステムは光る?
オービスはスピード違反を感知すると光るといわれているのは有名な話ですが、Nシステムも光るのか気になる方は多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、Nシステムは光りません。
しかしこの記事を読んでいる方の中には、「Nシステムが光ったように見えた」「確実に光っていた」と感じている方もいるでしょう。Nシステムが光ったと誤解されてしまう理由は、Nシステムに装備されている赤外線が周囲の光に反射することによって光りを発射されたように見えるためです。
スピード違反をしたらNシステムが証拠となって捕まる?
なんだかNシステムについて知れば知るほど警察に見張られているような気分になってきましたが、Nシステムにはオービスのような車の速度を測る機能はありません。
そのため、スピード違反をしている現場をNシステムに撮影されていても、捕まる可能性は低いといえるでしょう。
ただし、Nシステムの機能のひとつに連続撮影というものがあるため、撮影した複数枚の画像から通過時間を割り出せば、時速何kmで走行していたかということは確認しようと思えば可能です。
スピード違反の他にも違反行為が目立ったり、証拠としてNシステムを使用することを裁判所などが求めたりした場合などは、捕まる可能性があります。滅多にない状況といえど、スピード違反をしないよう日頃から十分注意しましょう。
Nシステムとオービスの違い

Nシステムとオービスは見た目が似ていることから、運転中急に目の前に現れたNシステムにドキッとしたことがある方もいるのではないでしょうか。何も違反行為をしていなくても、警察を見かけるとなぜか内心ドキドキするのと同じ原理です。
この項目では、見た目や目的などNシステムとオービスの違いについて詳しくご説明しますので、もう迷わないようぜひ参考にしてください。
目的の違い
オービスの正式名称は「自動速度違反取締運転装置」といい、Nシステムの正式名称は「自動車ナンバー自動読取装置」といいます。
名称をご覧いただくとわかりますが、オービスの設置目的は車両の速度違反を取り締まるための装置です。そしてNシステムは犯罪捜査に役立てるために、道路を通過する車両のナンバーなどを24時間自動で撮影します。
スピード違反で捕まるのはオービスを光らせてしまったときなので、日常で気をつけたいのはオービスの存在です。
見た目の違い
Nシステムとオービスの見た目の違いは、主に以下2点です。
- 発光装置が付いているか
- 事前通知看板があるか
オービスはスピード違反の車両を撮影する際に光るため、発光装置が必ず付いています。
また、オービスが設置されている前には「自動速度取締機設置区間」「速度自動監視機設置路線」などという予告看板があります。この看板は青色が基本ですが、白色や電光掲示板のものも存在するため、覚えておきましょう。
なぜ予告看板があるかというと、オービスがスピード違反の車両を感知して撮影した写真を証拠として使うためには「撮影することの予告」「スピード違反をした瞬間の写真」がなければならないという過去の判例があるためです。
せっかくスピード違反の車を見つけてオービスで撮影をしても、証拠として使えないのなら意味がないため、法に則って予告看板を設置しているというわけです。
Nシステムやオービスの設置場所を事前に知る方法
何も悪いことをしていなくても(する予定がなくても)、事前にNシステムやオービスの設置場所を知りたいというのがドライバーの本音ではないでしょうか。
Nシステムが設置されている場所を特定するのに便利なのは、「全国簡易型Nシステムマップ」です。本州だけでなく、北海道から沖縄までカバーしているので居住地域を問わず使いやすいツールといえます。
ただ、運転中にスマホを開いて設置場所をマップで確認するという行為は危険であり、携帯電話保持という交通違反です。
安全にNシステムやオービスの設置場所を知るためには、以下のようなレーダー探知機を使うとよいでしょう。
昔のレーダー探知機はオービスのみを検知する簡易的なものでしたが、2022年現在のレーダー探知機はマップ機能があったり無線を受信したりするなど、各段に機能性がアップしています。
レーダー探知機はドラレコと同じように、車1台につき1台搭載しておいても損はない(むしろあったほうがよい)物です。
まとめ

- Nシステムは光らない!光ったように見えるのは赤外線の反射
- Nシステムを証拠としてスピード違反で捕まることはない
- あまりにも悪質な場合はNシステムを証拠として採用される可能性はある
- オービスは装置の前に必ず予告看板がある
- Nシステムは何の違反もしていないドライバーにとっては気にする必要はない装置!